高校時代に、将来は薬剤師になりたいと思いました。シンプルに、薬が病気を治すことに興味を持ったからです。そこで、進学先は地元(とはいっても車で2時間)の北海道大学に入学しました。入学後に希望と成績で学部を振り分けられるシステムでしたが、当時薬学部は上位だったんです。自分の成績ではかなわず、次善の行き先として理学部化学第二学科(現・化学科)を選びました。そこでは、2,3年生では学生実験などを行い、4年生の春に遺伝や無機、有機などの8つの研究室の中から一つを専攻することになっていました。私は有機化学の研究室を選ぶのですが、実は3年生の時に、有機化学のテストがボロボロで・・・。そこで、追試仲間で集まって連日泊まり込みの勉強会をしたんです。それで有機化学がすごく面白くなって好きになりました。分からないことがたくさんあっても、勉強していくと分かるようになる。そんな成功体験が心地よかったんですね。