AMS企画株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:菅原雄一郎、以下「当社」)は、令和8年6月26日に経済産業省が実施する「令和8年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に採択され、令和8年8月31日に交付決定を受けましたことをお知らせいたします。
当社は、本事業を通じて、急速な普及が期待されるRI内用療法における医療現場の運用課題を解決し、患者が必要な治療を適切な時期に受けられる医療提供体制の実現に貢献してまいります。
■ 採択事業名
患者と医療従事者の負担を低減しRI内用療法を拡大するトイレ型尿浄化システムの開発
■ 研究開発の概要
本研究開発では、RI内用療法後の患者尿に含まれる放射性物質を、排尿時にリアルタイムで吸着除去するトイレ型尿浄化システムを開発します。
独自開発した吸着カラム技術を基盤に、排尿から処理までを一体化することで、蓄尿・運搬・排出を不要とし、患者さんの身体的負担や医療従事者の作業負担、被ばくリスクの低減を目指します。
さらに、特別措置病室の運用効率の向上や、RI内用療法の導入・運用に伴う医療機関の負担軽減を図ることで、全国における治療提供体制の整備と患者さんの治療アクセス向上に貢献し、RI内用療法の提供拡大と治療機会の均てん化の実現を目指します。
■ 本研究開発が目指す社会的インパクト
近年、前立腺がんや神経内分泌腫瘍を対象としたRI内用療法は世界的に急速な普及が進んでいます。一方で、放射性排泄物への対応や医療従事者の負担、特別措置病室の運用など、医療インフラ上の課題が治療提供能力の拡大を制約する要因の一つとなっています。
当社は、本研究開発を通じて、こうした運用上の課題の解決に取り組み、RI内用療法をより安全かつ効率的に提供できる医療環境の実現を目指します。
■ 研究開発体制
本事業は、当社を中心に国内外の専門機関と連携して推進します。
- •事業管理・主たる研究等実施機関:AMS企画株式会社
- •従たる研究等実施機関:公立大学法人横浜市立大学、学校法人芝浦工業大学
- •アドバイザー:東京パワーテクノロジー株式会社、国立がん研究センター 他
■ 採択にあたってのコメント
公立大学法人 横浜市立大学附属病院 核医学診療科
講師 高野祥子 氏
「RI内用療法の普及には、医療施設側の運用体制の整備が不可欠です。本システムが実現すれば、患者さんの身体的・心理的負担を軽減するとともに、病室の効率的な運用を通じてより多くの患者さんへの治療提供が可能になると期待しています。できるだけ早く、治療を必要とするすべての方に、安全に治療を届けるための大切な一歩として、臨床の視点から積極的に貢献していきたいです。」
学校法人 芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 プロダクトデザイン領域
教授 橋田規子 氏
「この度、革新的な治療法である、RI内用療法の器具デザインを担当させていただくことになりました。患者様には負担のない快適な姿勢で受けられるように、また、医療従事者の方には被ばくのリスクが無く、使い始めから終わりまでスムーズに進められるようなデザインを心がけていきたいと思います。」
当社代表取締役 菅原雄一郎 コメント
「RI内用療法は、今後さらに多くの患者さんへ届けられるべき革新的な治療法です。一方で、その普及には薬剤だけでなく、安全かつ持続可能な医療インフラの整備が不可欠です。当社は本事業を通じて、医療現場の負担軽減と治療提供能力の向上に貢献し、日本発の核医学インフラ技術として社会実装を加速してまいります。」
当社は、「核医学インフラの革新を通じて、より多くの患者へRI内用療法を届ける」ことをミッションに、核医学分野の安全性・運用効率・アクセス向上に資する技術開発を推進しています。
■ 交付金額
総額 約7,000万円(2年間)
【関連URL】
令和8年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)の公募の採択が決定しました
https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/sapoin/r8fy_go-tech_saitaku1.html
【成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)とは】
成長型中小企業等研究開発支援事業は、中小企業者等による精密加工、表面処理、立体造形等のものづくり基盤技術及びサービスの高度化を図ることを目的として、中小企業者等が大学・公設試等と連携して行う、研究開発や試作品開発、その成果の販路開拓に係る取組を支援するために行うものです。