AMSは北大発認定スタートアップ企業です

核医学用放射性尿処理を目的としたBSXシステムにおいて
ソニーの新素材 Triporous™(トリポーラス) を活用

Tokyo, Japan — February 4, 2026

AMS企画株式会社および東京パワーテクノロジー株式会社(以下、当社ら)は、核医学用放射性尿処理を目的とした排液処理システム「BSXシステム」において、システム内で発生するアンモニアガスの吸着用途として、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)が開発した新素材 Triporousを採用することをお知らせいたします。

■ 採用の背景
核医学における放射性医薬品治療後の尿には、放射性核種に加え、尿由来のアンモニアガス等の揮発性成分が含まれる可能性があります。これらは、放射線管理区域内での作業環境の快適性および安全性の観点から、適切な対策が求められています。
BSXシステムは、こうした核医学分野特有の課題に対応することを目的に開発されており、当社らではガス吸着性能、安定性、運用性を考慮した材料選定を行ってまいりました。

■ Triporousについて
Triporousは、ソニーが独自に開発した籾殻由来の多孔質カーボン素材です。特徴的な微細孔構造を有し、ガスや臭気成分などのさまざまな物質に対する吸着特性を備えていることから、環境分野を中心にさまざまな用途での活用が進められています。
本素材は、

  • 天然由来原料を用いた環境に配慮した素材であること
  • 微細かつ多様な孔構造による吸着特性
  • 他材料との組み合わせが可能な材料特性
といった点が評価されています。

■ BSXシステムにおける位置づけ
BSXシステムでは放射性尿処理に伴って発生するアンモニアガス等の揮発性成分への対策として、Triporousの特性を活かしつつ、用途および運用条件に応じた材料設計を行うことで、システム全体としての吸着性能と安定性の確保を図っています。
これにより、

  • 放射性尿処理に伴って発生するアンモニアガス等の低減
  • 作業環境における臭気の抑制および快適性の向上
  • 核医学施設における安定したシステム運用の支援
を目指しています。
なお、Triporousはガス吸着用途として使用されるものであり、放射性核種の吸着を目的としたものではありません。

■ 今後の展開
当社らは、日本において蓄積されてきた材料科学や環境技術に関する知見を基盤としつつ、グローバルに競争優位性を有する核医学インフラの高度化を推進しております。
BSXシステムの開発においては、放射性医薬品治療後の尿中に含まれる代謝産物の特性や、未変化体の割合を含む化学的性状に関する知見の蓄積にも継続的に取り組み、これらを踏まえた材料選定および構成検討を進めております。
当社は、医療現場の実務に即した技術開発を通じて、核医学治療を支える周辺インフラの安全性・信頼性・持続可能性のさらなる向上に貢献してまいります。

※Triporousはソニーグループ株式会社の商標です。